はじめに
こんにちわ
Physio Noteです
前回は肩関節の種類について、勉強していきました
前回の内容を簡単に復習してから、今回の内容について勉強していきたいと思います!
肩関節は、解剖学的関節と機能的関節の2つに大きく分かれていて、解剖学的関節は3種類、機能的関節は3種類ありましたね!
今回は解剖学的関節と機能的関節の中の、肩甲上腕関節について、勉強していきたいと思います!
一般的に、肩関節といえば、肩甲上腕関節の事を言っていることが多いと思います。
日常の動作からスポーツまで、肩甲上腕関節は私たちの生活に欠かせない役割を果たしています。
この関節は驚くほど自由に動く一方で、その複雑さゆえにトラブルを抱えやすい部位でもあります。
今回は、肩甲上腕関節の構造や働きについて、理学療法士の視点からわかりやすく解説していきたいと思います!
名前の由来
肩甲上腕関節は英語ではGlenohumeral Jointと言います
よく現場では略して、GH jtやGHと略される事がよくあります
自分は英語がよく変わらなくなるので、日本語で言う事が多いかもしれません(笑)
英語の単語の意味は以下の通りです
glenoは、肩甲骨の関節窩 (Glenoid Cavity) を指します
humeralは上腕骨を指します
すなわち、肩甲骨の関節窩と上腕骨で構成された関節という意味になります
肩甲上腕関節の構成について
肩甲上腕関節は、上腕骨頭の丸い形状と肩甲骨の関節窩の受け皿で構成されています
上腕骨頭の大きさは、肩甲骨の関節窩の約2倍であり、
受け皿方が小さいため不安定な関節になります
不安定な関節であるから、自由度が高い関節になります!!
その不安定性を補うために、様々は靭帯、関節包、関節唇などの軟部組織が
必要になってきます
軟部組織について
先ほど述べた通り、肩甲上腕関節は不安定です。。
そこで肩甲上腕関節を安定させるために働く軟部組織を簡単にまとめていきます。
関節唇(かんせつしん)
- 働き:肩甲骨関節窩を深くして上腕骨頭の安定性を高める。
- 緩衝材として働き、衝撃を吸収。
関節包(かんせつほう)
- 働き:肩関節を包み込み、安定性を提供。
- 内部に滑液を分泌し、摩擦を軽減。
靭帯(じんたい)
- 肩甲上腕靭帯:肩関節を前後方向から安定させる。
- 烏口肩峰靭帯(うこうけんぽうじんたい):肩峰と烏口突起を結び、肩関節の安定性を高める。
- 関節肩峰靭帯:肩甲骨と鎖骨を結ぶ
関節を安定させる筋機能
不安定は肩甲上腕関節を安定させるために、様々な靭帯、関節包、関節唇などの軟部組織の重要性は先ほど述べた通りです
ここでは、肩関節を安定せる筋肉について復習していきたいと思います
肩関節を安定させるために働く筋肉のことを、
回旋筋腱板(ローテーターカフ)と言います肩関節のインナーマッスルと言う事が多いですね
回旋筋腱板を構成する筋肉と働きは以下の通りです
棘上筋(きょくじょうきん)
- 働き:肩関節の外転(特に初動時の安定化)
- 上腕骨頭を肩甲骨の関節窩に押し付け、安定性を高める。
棘下筋(きょくかきん)
- 働き:肩関節の外旋
- 肩甲上腕関節の安定性の提供。
小円筋(しょうえんきん)
- 働き:肩関節の外旋
- 棘下筋とともに外旋をサポート。
肩甲下筋(けんこうかきん)
- 働き:肩関節の内旋
- 上腕骨頭を前方に安定させる。
回旋筋腱板(インナーマッスル)以外で肩関節に働くアウターマッスルについては以下の通りです
三角筋(さんかくきん)
- 働き:肩関節の外転、屈曲、伸展
- 前部、中部、後部で異なる動作を補助。
大胸筋(だいきょうきん)
- 働き:肩関節の内転、内旋
- 主に大きな力を必要とする動作に関与。
広背筋(こうはいきん)
- 働き:肩関節の伸展、内転、内旋
- 背部と肩を連携させる重要な筋肉。
上腕二頭筋長頭(じょうわんにとうきんちょうとう)
- 働き:肩関節の安定化と屈曲
- 腱が肩甲骨の関節上結節を通過し、安定性を補助。
上腕三頭筋(じょうわんさんとうきん)
- 働き:肩関節の伸展
- 主に後方動作をサポート
沢山の筋肉をまとめてみました
まだ、肩関節にかかわる筋肉は一部です
コツコツ復習していきたいとおもいます^^;
ここまでまとめたインナーマッスルとアウターマッスルが調和して働く事で、不安定な肩関節を安定させて働く事ができます。
ローテーターカフは、肩関節が動くときの安定化機構として、関節窩に上腕骨頭を押し付て関節を安定させる役割があります。
このローテーターカフというインナーマッスルが機能することで、アウターマッスルが効率よく働くことができます。つまり、スムーズな関節運動につながります。
まとめ
沢山の軟部組織や筋肉が肩甲上腕関節には関わっています。
軟部組織の損傷、関節唇や靭帯損傷があっても肩は不安定になってしまします。
また、軟部組織の損傷がなくても、インナーマッスルやアウターマッスルの調和が崩れても
自由度の高い関節は動きにくくなってしまいます
今後も複雑で臨床現場、スポーツ現場で直面することの多い、肩関節疾患の理解を深めるために復習していきたいと思います
最後まで読んで頂きありがとうございました^_^