はじめに
こんにちわ!!
Physio-Notesです!!
最近は肩の疾患を担当する事が多くなってきたので、
いま一度、疾患の種類を復習したいと思います
特に、肩のリハビリや痛みの相談を受ける時に、必ずいただく質問が
「これって、五十肩ですか?」というご質問です
肩関節疾患には、中高年に多い肩障害として、
「五十肩」とひとくくりにされることが、依然として多いようです。
今回の記事では、いわゆる「五十肩」とその他の肩の疾患の違いを復習したいと思います
肩の疾患について
ひとくくりにされる事が多い、肩の疾患には様々な種類があります。
実際には、腱板断裂、石灰沈着性腱板炎、インピンジメント症候群、拘縮肩、
上腕二頭筋長頭腱障害、肩鎖関節障害、変形性肩関節症などの多くの疾患が
「五十肩」に含まれています。
それぞれ簡単にまとめていきたいと思います
五十肩(肩関節周囲炎
運動時痛もあり、関節の動きが悪くなります。
あまり動かさないでいると、肩の動きが悪くなってしまいます。
さらに眠れないほどの痛みが出ることも多いです。
腱板断裂
40歳以上の男性(男62%、女38%)、右肩に好発します。発症年齢のピークは60代です
肩の運動障害・運動痛・夜間痛を訴えますが、夜間痛で睡眠がとれないことが受診する一番の理由です。
運動痛はありますが、多くの患者さんは肩の挙上は可能です。五十肩と違うところは、
拘縮、すなわち関節の動きが固くなることが少ないことです
石灰沈着性腱板炎
夜間に突然生じる激烈な肩関節の疼痛で始まる事が多いです
痛みで睡眠が妨げられ、関節を動かすことが出来なくなります
40~50歳代の女性に多くみられます
肩腱板内に沈着したリン酸カルシウム結晶によって急性の炎症が生じる事によって起こる肩の疼痛・運動制限です
インピンジメント症候群
インピンジメント症候群は、腱板断裂などのはっきりとした損傷を伴わずに肩の痛みを起こす疾患の一つで、肩のこすれや挟まりこみなどが原因になると考えられています
インピンジメント症候群の症状は腱板断裂と似ていますが、
腱板断裂では筋力低下を起こすのに対して、インピンジメント症候群では筋力は通常保たれています
上腕二頭筋長頭腱炎
挙上制限があるため五十肩との鑑別で間違えやすい疾患であること
上腕二頭筋長頭は上腕骨(腕の骨)の結節間溝と横上腕靭帯からなるトンネル(腱鞘)内での摩擦ストレス(圧迫)による痛みや炎症が原因です
おわりに
今回は、肩の疾患の種類について復習していきました
ひとくくりにされやすい、「五十肩」ですが、
それぞれ動かし方や、運動するタイミングなども違うので、注意が必要ですね!!
一方、若年例に多い肩障害として、反復性肩関節脱臼、ルースショルダー、スポーツ障害肩
などが含まれています
また、復習していきたい思います!!
今回も最後まで読んでいただいてありがとうございました!!